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内部リンクの設計方法|BtoB記事の導線を整理する4ステップ

公開:更新:執筆:しろ
内部リンクの設計方法|BtoB記事の導線を整理する4ステップ

内部リンクを設計したいものの、「どの記事同士をつなげればよいのか」「記事のどこにリンクを置けばよいのか」と迷っていませんか。これから内部リンクを整える方や、記事の検索順位を改善するために設計を見直したい方もいるでしょう。

内部リンクの設計では、各記事で説明する範囲を決め、詳しい解説が必要な箇所から関連記事へつなぐことが基本です。関連する語があるだけでリンクを貼るのではなく、リンク元では何を説明し、リンク先では何を補うかを整理します。

この記事では、BtoB企業のオウンドメディアを想定し、内部リンクの設計手順、採用・不採用の判断例、公開後の確認方法を整理します。自社の記事一覧に書き込める設計表も用意しました。

内部リンク設計で整理したい2つの役割

内製と外注の選択肢を整理するノートと資料

内部リンクとは、同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクです。メニューやパンくずリストなども含まれますが、この記事では、記事本文から関連記事へ案内するリンクの設計を扱います。まずは、読者と検索エンジンに対する2つの役割を押さえましょう。

  • 読者を次の疑問の答えへ案内する
  • 検索エンジンにページの関係を伝える

読者を次の疑問の答えへ案内する

関連記事への内部リンクは、1本の記事では説明しきれない内容を、必要な読者が詳しく読めるようにするために使います。

たとえば、「SEO記事の作り方」という記事で、制作手順に入る前に「SEO記事を作るメリット」を説明するとします。メリットを一つずつH3に分けて詳しく書くと、その説明が長くなり、作り方を知りたい読者が制作手順にたどり着きにくくなる場合があります。

この場合は、作り方の記事にもメリットの見出しを残し、要点を短く説明します。そのうえで、メリットを詳しく解説する別の記事へ内部リンクで案内すれば、制作手順を知りたい人は読み進め、効果や取り組む理由も確認したい人は詳しい記事へ進めます。

「SEO記事 メリット」というキーワードに検索需要が確認でき、その疑問に答える内容を十分に用意できる場合も、独立した記事を検討できます。上記のキーワードは設計を説明するための仮例であり、検索量を確認済みという意味ではありません。検索量だけで分けず、作り方とメリットで読者が知りたいことが異なるかも確かめます。

つまり、リンク元の記事だけでも見出しの要点はわかるようにし、詳しい説明が必要な人に関連記事を案内します。「本文にはどこまで書くか」と「どこから別の記事で説明するか」を決めると、リンクを置く理由と場所が具体的になります。

検索エンジンにページの関係を伝える

Googleは、リンクを新しいページの発見や、ページの関連性を判断する手がかりに使うと説明しています。内部リンクは、記事を公開したことを伝える入口になるとともに、どの記事とどの記事が関連しているかを示す役割があります。

先ほどの例なら、「SEO記事の作り方」のメリットを説明する段落から、「SEO記事のメリット」という内容がわかるリンク文で詳細記事へつなぎます。リンク文と前後の説明があることで、読者だけでなくGoogleにも、リンク先で扱う内容を伝えやすくなります。

記事を分ける理由は、「作り方を知りたい」「メリットを詳しく知りたい」という異なる疑問に、それぞれ十分に答えるためです。ただ分割して公開するだけでは、2本の関係は読者に伝わりません。全体の流れを扱う記事から詳細記事へリンクを置くことで、説明を分担しながら、関連する内容を行き来できる構成にできます。

Googleは、重要なページに同じサイトの別のページからリンクを設けることも推奨しています。新しい詳細記事を公開したら、記事一覧に加えるだけでなく、既存記事のどの見出しから案内できるか確認しましょう。記事を分けたりリンクを増やしたりするだけで順位が上がるわけではなく、それぞれのページが読者の疑問に答えていることが前提です。

参考:Googleのリンクに関するベストプラクティス | Google 検索セントラル

内部リンクを設計する4ステップ

初回相談に向けて揃えた資料とノート

最初からサイト全体を完成させようとせず、改善したい記事と、その読者に関係するページから整理します。各ページの役割が見えると、追加すべきリンクだけでなく、置かなくてよいリンクも判断できます。

  • ページごとの役割を一覧にする
  • 読者の次の疑問からリンク先を選ぶ
  • 内容が伝わるリンク文と設置位置を決める
  • 公開後にリンク先と表示を確認する

ページごとの役割を一覧にする

記事のURLとタイトルだけでは、似たテーマのページを区別しにくくなります。「誰の、どんな疑問に答えるページか」を一文で書き足しましょう。

記録する項目

記入例

リンク元の記事

リライト対象の選び方

想定読者

既存記事を改善したいマーケティング担当者

このページで答える疑問

どの記事から直すべきか

次に生まれる疑問

修正した原稿の品質をどう確認するか

リンク先の候補

SEO記事の品質チェック

設置する場所

選定後の編集・確認を説明した段落の後

採用理由

選定後の実作業に必要な判断材料を補える

これは設計用の記入例です。実際にリンクを追加するときは、リンク元とリンク先の本文を読んでから確定します。

読者の次の疑問からリンク先を選ぶ

リンク先は、次の3点が揃うかで絞ります。

  • 現在の段落を読んだ人が知りたい内容か
  • リンク先に、その疑問への答えが実際にあるか
  • リンク先を読むと、判断や作業を先へ進められるか

「SEO」という語が共通していても、記事の目的が違えば候補から外します。反対に、タイトルの言葉が完全に一致しなくても、本文の疑問を補えるなら検討できます。

リンク先の記事がない場合は、無理に近そうなページを選ばず、必要な情報をその場で短く説明します。詳しい解説が必要なら、今後の記事候補として記録する方法もあります。

内容が伝わるリンク文と設置位置を決める

リンクになっている文字を「アンカーテキスト」と呼びます。「こちら」だけよりも、リンク先で何がわかるかを示す表現のほうが内容を判断しやすくなります。

リンクを置くときは、「どんな人に」「何を詳しく説明する記事を」案内するのかを、一続きの文章にします。先ほどの作り方の記事なら、メリットの要点を説明した後に、次のような誘導文を置けます。

「SEO記事に取り組む効果や、成果が出るまでに考えておきたいことを詳しく知りたい方は、『SEO記事のメリットと注意点』をご覧ください。」

この例では、『SEO記事のメリットと注意点』の部分を、該当する記事へのリンクにします。リンクを押す前に何を読めるかがわかり、作り方の説明を読み進めたい人はそのまま先へ進めます。これは誘導文の仮例なので、実際にはリンク先に書かれている内容に合わせてください。

公開済みの記事を使うなら、原稿を修正した後の確認について説明する段落から、次のように案内できます。

「修正した原稿の確認基準を揃えたい方は、SEO記事の品質チェック項目をご覧ください。発注前・構成確認・納品時に、何を確認するかを整理しています。」

「詳しくはこちら」だけでは、リンク先に何があるかを判断しにくくなります。リンク文には記事の内容がわかる言葉を使い、前後の文章で読む理由を補いましょう。検索キーワードを不自然に並べる必要はありません。

設置位置は、リンク先の情報が必要になる説明の近くにします。リンクを置くためだけの段落や、関連が弱い記事の羅列は避けましょう。Googleも、説明的で簡潔なリンク文と、その前後の文脈を重視するよう案内しています。

公開後にリンク先と表示を確認する

CMSに保存できても、リンクが意図したページへ移動するとは限りません。公開ページでクリックし、次を確認します。

  • 正しいURLに移動し、記事が公開されている
  • ログイン画面や編集画面へ移動しない
  • リンク文が移動先の内容と一致している
  • スマートフォンでもリンクを見つけて押せる
  • 新しく公開した重要なページに、サイト内から到達できる

技術面では、Googleがたどれるリンクとして、原則としてURLを指定した通常のHTMLリンクを使います。ボタンの見た目だけで判断せず、必要なら制作担当者に確認しましょう。

採用・不採用を決める内部リンクの判断例

確認が必要な原稿と付箋を並べたデスク

ここでは、SEO支援サイトの記事を使った設計例を示します。すべての関連記事を貼るのではなく、リンク元で扱う疑問と、リンク先が足す情報を対応させます。

リンクを検討する場面

候補

判断と理由

リライト対象が決まり、修正後の確認方法を説明する

記事の品質チェック

採用候補。編集・納品確認の手順を補える

記事の編集を外部へ任せるか検討する

SEO外注の判断基準

採用候補。内製・部分外注の選択を補える

SEO記事の作り方の中で、メリットの要点を説明する

SEO記事のメリットを詳しく解説する記事

採用候補。制作手順の説明を長くしすぎず、効果を詳しく知りたい読者に補足できる

誤字を確認する方法を説明する

SEO外注の費用相場

原則見送り。その場の疑問が費用比較ではない

キーワード候補を整理し、記事化する順番を説明する

BtoBのキーワード選定

採用候補。顧客の課題や既存ページと照合して、優先順位を決める手順を補える

内部リンクを採用するまでの確認。次の疑問を言葉にする、リンク先の本文を読む、置く場所と案内文を決める、公開ページで確認するの順に確認する

大切なのは、表の結論をどの記事にも当てはめないことです。同じリンク先でも、置く段落が変われば必要性は変わります。「SEO外注の費用相場」も、予算を確認する段落なら自然な候補になります。

なお、内部リンクの改善と一緒に本文も直す場合は、先に対象記事を絞ると作業を整理できます。対象を選ぶ基準は、リライトする記事の選び方で解説しています。

内部リンクの確認に使う3つの手段

SEO分析画面と記事原稿を表示したパソコン

データやツールは候補を見つける助けになりますが、リンクの必要性は本文を読まなければ判断できません。次の手段を使い分けます。

  • Search Consoleでリンク状況を把握する
  • 候補抽出ツールで見落としを探す
  • 公開ページを読んで採否を決める

Search Consoleでリンク状況を把握する

Google Search Consoleの「リンク」レポートでは、内部リンクを受けているページを確認できます。重要なのに入口が少なそうなページや、想定以上にリンクが集まっているページを見直す手がかりになります。

ただし、このレポートはサイト内の全リンクを網羅する一覧ではありません。最新の公開状態とも差がありうるため、「表示されないからリンクが存在しない」とは判断せず、実際のページやクロール結果と照合します。

参考:リンクレポート | Google Search Console ヘルプ

候補抽出ツールで見落としを探す

Shiroworks(シロワークス)の内部リンク候補ファインダーは、記事URLを入力し、同じサイト内から見出しに関連するリンク候補を探すためのツールです。公開画面では、読む記事数の設定や、候補に添える誘導文の下書きを確認できます。

まず公開記事のURLを入力して候補を取得し、リンク先の内容を読み、採用する候補だけを選びます。非公開の記事やログインが必要なページの内容を取得できる前提では使わないでください。

候補や誘導文は、そのまま掲載する完成稿ではありません。自社の記事を十分に取得できない場合もあるため、候補が出ないことだけで「リンクできる記事がない」と結論づけず、記事一覧も確認しましょう。

公開ページを読んで採否を決める

最終確認では、リンク元の段落からリンク先まで続けて読んでみます。「なぜ今このページへ進むのか」が説明できなければ、候補を外すか設置位置を変えます。

設計表には採否だけでなく、判断理由と確認日も残してください。記事が更新されたときに、以前の判断を見直しやすくなります。

内部リンクの改善後に見る3つの指標

見積書と電卓を並べて外注費を比較する準備

リンクの設置本数だけでは、改善が役立ったかはわかりません。関連記事への移動、リンク先での閲覧、検索での変化を分けて確認します。

  • 設置したリンクが使われているか
  • リンク先で補足情報が読まれたか
  • 検索流入がどう変わったか

設置したリンクが使われているか

内部リンクのクリックを知りたい場合は、そのクリックを識別できる計測が必要です。GA4の拡張計測にある標準の離脱クリックは、原則として別のWebサイトへ移動するリンクが対象です。これだけでサイト内リンクも計測できているとは考えないでください。

たとえば、リンク元の記事・リンク先・設置位置を識別するイベントを設計します。イベント数は同じ人の複数クリックを含みうるため、人数として扱う場合は指標の定義を揃えましょう。

参考:拡張計測機能イベント | Google アナリティクス ヘルプ

リンク先で補足情報が読まれたか

関連記事へ移動した後、案内した情報を読める状態になっているかを確認します。たとえば、「品質チェック項目」を案内したのに、リンク先では長い前置きが続き、確認表を見つけにくいなら、リンク先の構成や案内方法を見直す余地があります。

閲覧の状況は、計測できる範囲で、リンク先の表示やスクロールなども参考にします。ただし、クリックやスクロールが記録されたことだけで、内容を理解したとは判断できません。まずはリンク文で約束した説明がリンク先にあり、読者が見つけやすいかを実画面で確認してください。

検索流入がどう変わったか

リンク元・リンク先の表示回数、クリック数、検索語などを、変更前後で確認します。変更日を記録し、同時期の本文修正や季節変動もメモしておきましょう。

順位が変わっても、内部リンクだけが原因とは限りません。観測期間や表示回数が少ない場合は結論を急がず、狙った読者に届く検索語が増えたかも併せて判断します。

内部リンク設計でよくある3つの質問

相談時の質問を整理するノートとペン

本数や貼り方を固定したくなる場面もありますが、本文との関係が先です。よくある疑問を整理します。

  • 最適な本数は決まっているか
  • 必ず相互リンクにする必要があるか
  • 記事数が少ない段階でも設計するべきか

Q. 内部リンクは1記事に何本が適切ですか?

一律の最適本数はありません。Googleも理想的なリンク数を固定していません。読者に必要なリンクを選び、似たリンクの連続や本文を読む妨げになっていないかで見直してください。社内で上限を設ける場合も、編集上の目安として扱います。

Q. リンクを貼ったら、リンク先からも戻すべきですか?

必須ではありません。どちらの記事の読者にも相手の記事が役立つなら、双方向に案内できます。戻り先が不要な説明まで増やして相互リンクを作る必要はありません。

Q. 記事数が少なくても内部リンクを設計しますか?

はい。少ない段階なら、各記事で説明する範囲と、関連記事で補う内容を整理しやすくなります。ただし、関連記事がなければ無理に増やさず、新しい記事を公開した時点で既存記事からの導線も見直しましょう。

まとめ|読者の次の疑問からリンクを選ぼう

支援範囲と次の進め方を相談する担当者と専門家

内部リンクの設計は、ページの役割を整理し、読者の次の疑問に答えるページを選び、自然な位置で案内する作業です。ツールの候補は本文を読んで判断し、公開後にはリンク先と読者の行動を確認します。

まずは改善したい記事を選び、「この記事で解決する疑問」「次に必要な情報」「案内するページ」を書き出してみてください。関連が弱い候補を貼らない判断も、記事の読みやすさを保つために役立ちます。

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